第11回定時社員総会を開催(6月14日)(2024年06月)
公益社団法人ふくしま緑の森づくり公社
去る6月14日(金)福島市の「キョウワグループ・テルサホール(福島テルサ)」において、ふくしま緑の森づくり公社の第11回定時社員総会を開催し、令和5年度の事業報告及び決算について議決いただくとともに、令和6年度事業計画などについて報告しました。
はじめに、佐藤 宏隆 理事長から、「新たに策定した『第3次緑の森づくり新生プラン』に基づき、将来の主伐期を見据えた計画的な森林整備や間伐材の販売強化などに力を入れていくとともに、引き続き経営改善に向けた取組を進めてまいります。」と挨拶があり、次に、三島町の矢澤 源成 町長を議長に選出して議事に入り、令和5年度の事業報告及び決算の承認、令和6年度賦課金の徴収、役員の選任など4議案についての審議が行われ、原案どおり承認されました。
令和5年度の主な事業実績については、以下のとおりです。
1 効率的な森林整備と森林再生への取組
有利な補助事業を最大限活用し、利用間伐を中心とした施業の重点化を図ることにより必要な事業を実施し、効率的な森林整備に努めました。
また、地上型レーザー機器の導入に向けた調査や針広混交林化に向けた列状間伐実施地の現況調査を行いました。
2 木材生産販売対策の推進
作業路網の整備による搬出コストの低減を図るとともに、木材需要情報の把握に努めながら、計画的な木材生産と有利販売に結びつく採材に努め、木材市場での委託販売や山土場での買受申込による販売など、積極的な木材販売に取り組みました。
3 分収造林契約変更の推進
引き続き専任の担当者を中心に契約者との交渉を実施しました。
その結果、分収割合の変更は7件、契約期間の延長は3件の同意が得られました。
4 普及・啓発活動の展開
会津西陵高等学校からの研修要望に対応して、総合的な探求授業の際に職員を派遣し、林業への理解促進や興味・関心の醸成に努めました。また、公社事業の請負事業体に対し、安全管理や採材方法等に関する指導を実施しました。
5 市町村との連携による新たな森林管理システムへの挑戦
社員市町村が、ふくしま森林再生事業の計画を策定するに当たって助言を行ったほか、公社造林地に近接した区域において市町村が検討を開始する場合、整備計画の連携を図りました。
6 ICT技術、新たな施業技術の活用
計画的な森林整備やより効率的な出材を行うため、地形の複雑さや林道からの距離等により、木材生産の難易度別に色分け表示されるプランニングマップを会津事業所にも整備し、高度に活用できるようにしました。
令和6年度は、保育事業等、453haの森林の整備や27,235mの作業路開設など、約4億202万円の事業を実施する予定です。引き続き関係団体等との連携のもと健全な森づくりに努めてまいりますので、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
列状間伐実施箇所(福島市庭坂)
挨拶する佐藤理事長