福島県林業公社は、昭和42年の設立以来、県下一円において約15,400 ha余りの造林を実施し、林業を取り巻く環境が年々厳しさを増す状況の中で、地域の皆様と一体となり下刈、除伐、間伐等の施業を展開するなど健全な森林の育成に努めてまいりました。
最近は、森林の持つ地球温暖化の防止・県土の保全・水源のかん養・自然環境の保全など、非常に幅の広い多面的な機能が、県民生活の安定に不可欠なものであるとして注目を浴びてきており、森林の整備、保全を県民全体で支えるという気運が高まって来ております。
このため、森林の整備、保全に対する理解を更に深めようと、昨年の林業祭において、通常は間伐時に林内に放置することが多い間伐木(スギ)の頂端部を利用した「クリスマスツリー」を製作し、当林業公社ブースに展示したところ、来場者の皆様から「是非譲って欲しい」、「来年のクリスマスには飾らせて欲しい」などの声が相次ぎ大好評を博しました。
このような声を受け、当林業公社の担ってきた役割を広く理解していただくとともに、次世代を担う子供たちに木の温もりを直に肌で感じてもらい、「森林を慈しむ心」を育むことは非常に有意義であるとのことから県内の幼稚園、保育所、福祉施設等に「クリスマスツリー」をプレゼントすることとし、その応募者を募っていたところ、10月22日の福島民報の紙面において「県林業公社、間伐材でクリスマスツリープレゼント」と大きく写真付きで報道されたところであります。