第44回通常総会開催される(2011年05月)
去る5月27日(金)、福島市「ホテル福島グリーンパレス」において、福島県林業公社の第44回通常総会が開催されました。
まず、松本理事長からあいさつがありました。冒頭に、東日本大震災に関して、被災者へのお見舞い、被災者の支援・県土の復興に尽力されている方への御礼、原発事故等に対する県の対応等について話があった後、「林業公社の経営は極めて厳しい状況にあるが、【改訂】第二次改善計画後期分期計画に掲げた目標を達成し、ふくしまの美しい森林を次世代にしっかりと引き継いでいけるよう、役職員一丸となって経営改革に積極的に取り組む考えでありますので、皆様の更なる御支援、御協力をお願い申し上げます。 」と、あいさつがありました。
理事長挨拶の様子
次に、林業公社の理事として多年にわたり事業運営に御尽力をいただきました齋藤茂樹前三島町長へ、理事長より、全国森林整備協会長からの感謝状と林業公社からの記念品の贈呈が行われました。 齋藤様からは「森林についてはこれからが最大の役割をする時だと思うので、林業関係者のますますの活躍を祈ります。」と、励ましのお言葉をいただきました。
感謝状の贈呈
続いて、来賓を代表して、日本政策金融公庫仙台支店農林水産事業統括の義家光久様から「震災からの復興に向けて木材需要が高まる中、今後、木材の供給側である林業公社の役割は増大していくと思われる。公庫としても一層の支援をしていきたい。 」とごあいさつをいただきました。
その後、柳津町の井関庄一町長を議長に選出して議事に入り、平成22年度の事業報告・決算及び平成23年度の事業計画・収支予算等4議案について原案どおり承認されました。
平成22年度の公社事業では、初めて競争入札による土場売りを実施するなど木材販売収入の増収が図られ、分収割合契約変更については、県及び社員市町村から支援をいただき、初めて市町村有林の変更契約が締結されるなど市町村及び財産区の変更契約に大きな進展がありました。
平成22年度の決算では、定額助成事業の活用や計画を上回る木材販売収入の確保、人件費等管理費の経費削減に努めたこと等により、次期繰越額は22,568千円となりました。
平成23年度の公社事業では、約3億2千万円の分収造林事業を実施することとし、そのうち保育事業については、間伐を中心に1,125haの森林を整備する他、9,100mの作業路開設・補修を実施することとしております。
また、今年度で最終年度となる分収造林契約変更の推進につきましては、県及び社員市町村の支援に加え新たに林業団体等からも協力を受け、土地所有者から理解と協力が得られるよう全力で取り組むこととしており、2年目となる「【改訂】第二次改善計画後期分期計画」を着実に推進していくこととしております。
審議の様子
当公社としましては、「県土や自然環境の保全、山村地域の振興及び住民の福祉の向上に寄与する」という公社の役割を改めて認識し、造林地の適正な管理に努めるとともに、経営改革に全力で取り組んで参りますので、今後とも御理解と御協力をよろしくお願いいたします。