第６回定時社員総会を開催（６月７日）（2019年06月）

第６回定時社員総会を開催（６月７日）

公益社団法人ふくしま緑の森づくり公社

去る６月７日（金）福島市「杉妻会館」において、ふくしま緑の森づくり公社の第６回定時社員総会を開催しました。まず、井出孝利理事長より「本県の復興は着実に前に進んできたが、県内の森林・林業を取り巻く環境は、原子力災害の影響や長引く木材価格の低迷などにより、依然として厳しい状況が続いている。このような中、当公社においては、「ふくしま森林再生事業」の取組が着実に進んでおり、平成３０年度末までに、４６８haを超える森林整備や市町村の計画策定を支援することができた。今後とも、森林資源の育成と森林の有する公益的機能の増進に向け、システムの活用を図るなど、引き続き、市町村と連携しながら本県の整備を担う中核的な役割を果たしてまいりたい。」と挨拶がありました。
　次に、来賓を代表して、日本政策金融公庫福島支店農林水産事業事業統轄兼子秀顕様から御祝辞をいただき、三島町の矢澤源成町長を議長に選出して議事に入り、平成３０年度の事業報告及び決算の承認、令和元年度の賦課金の徴収、役員の選任など合計４議案についての審議が行われ、原案どおり承認されました。
　また、今年度から始まる、次期経営改善計画書（第２次緑の森づくり新生プラン）について、５ヶ年間の計画期間（Ｒ１～Ｒ５）に重点的に取り組む「効率的な森林整備」、「市町村との連携による新たな森林管理システムへの挑戦」、「ＩＣＴ技術、新たな施業技術の活用」の概要について報告があり、了承されました。

平成３０年度の主な事業実績については、以下のとおりです。
１森林再生事業の取組
　（１）ふくしま森林再生事業

公社直営、市町村営併せて１１０haの森林整備を行いました。また、県内で避難指示が解除された区域内では、飯舘村内の公社有林において、初めて森林整備に着手した平成２９年度に引き続き、間伐事業を実施しました。

　（２）市町村等との連携

飯舘村、喜多方市、西会津町、会津美里町において、公社造林地を林道の利用区域に含めた、新たな林業専用道事業に着手していただきました。

２収入確保に向けた新たな取組

公社造林地の、まとまった面積が団地化されているスケールメリットを生かし、大口需要先と単価契約による取引を試行しました。

３林業技術向上に向けた取組

林業関係団体等と連携し、林業事業体等を対象とした様々な技術向上に向けた取組を実施しました。

４分収造林の契約変更の推進

２名の専任担当者を中心に契約者との交渉を実施しました。

　（１）「分収割合の変更」は、前年度を４件上回る２３件の同意が得られました。
　（２）「契約期間の延長」は、新たに４１件の同意が得られました。

令和元年度は、保育事業等、６１４ｈａの森林の整備や２５ｋｍの作業路開設・補修など約３億７，５８３万円の事業を実施する予定です。引き続き関係団体等との連携のもと健全な森づくりに努めてまいりますので、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。

※当公社の概要、第２次新生プラン等については、当公社ＨＰで公表しております。
（URL　http//:www.fuku-rin.jp/）